佐々木監督ヤンなで熱血指導!陽子神妙

 「なでしこ合同合宿」(9日、大分市内)

 サッカー日本女子代表の佐々木則夫監督(54)が9日、大分市内での代表候補合同合宿で、次代のなでしこジャパンを担うMF田中陽子(19)、FW京川舞(19)=ともにINAC神戸=ら、昨年に日本で開催されたU‐20女子W杯で銅メダルを獲得した“ヤンなで世代”を熱血指導した。3月6日開幕の国際大会「アルガルベ杯」(ポルトガル)には、海外の主力組も合流予定で、生き残りへ若い世代が正念場を迎えている。

 なでしこジャパンには、そんなに簡単に入れないぞ!そんな佐々木監督の思いが、スタンドまで伝わってくるような熱血指導だった。午前の練習後、U‐20女子W杯で銅メダルを獲得した「ヤングなでしこ」組を中心につくられたチームを集めると、身ぶり、手ぶりを交えて動き方を諭した。

 午後の練習でも、田中陽ら若手がいるチームの方を重点的にチェック。動き方に問題があれば、プレーを止めて修正した。指揮官は「攻守にしっくりきていなかったので(指導した)。タレントはあるけど、融合しなかったら、こうなるということです」と連係面のまずさを気にかけていた。

 期待しているからこその指導だが、言われた側の田中陽は少しこたえた様子。「(先輩は)ボール際が強かったり、切り替えが速い。佐々木さんにはボールをもらう時に(どこでもらうか)意思が分からないと(言われた)」と浮かない表情で振り返った。

 佐々木監督はアルガルベ杯について、「サキ(熊谷)や永里(大儀見)は公式戦があるから合流が遅れる」とロンドン五輪組2人の招集を示唆。「安藤さんは呼ばない。大野はムードを全部持っていってしまうから呼ばない」と澤、宮間を含めたベテランの招集は見送られるとはいえ、若手が入り込む選手枠は限られている。

 この日に目立った選手として、監督はなでしこチャレンジからDF山崎、DF加戸を挙げた一方で、ヤンなで世代の名は出さなかった。合宿は残り2日間。U‐19やU‐16を交えた試合形式の練習を行う10日は、田中陽らにとって重要な中間試験になる。

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