U23久保 アジア制覇誓った 

シュート態勢に入るU-23代表FW久保
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 「サッカー・U-23アジア選手権・決勝、日本-韓国」(30日、ドーハ)

 リオデジャネイロ五輪出場を決めたU-23日本代表は29日、決勝の韓国戦(30日)に向けてドーハ市内で最終調整を行った。FW久保裕也(22)=ヤングボーイズ=は「2位と1位は全然違う。優勝して終わりたい」とアジア制覇を誓った。現在3得点で大会得点ランク首位とは3点差となっている。

 得点王でアジア制覇に華を添える。FW久保は1次リーグタイ戦(16日)で2得点、五輪出場を決めたイラク戦(26日)では先制ゴールを挙げるなど計3得点でチーム得点王となっている。大会得点ランクではカタールFWアフメド・アラーが6得点で単独首位に立ち、4得点で3人が続く。残り1試合で3点差。きわめて厳しい状況だが「大して気にしていないし、考えてもいない」と個人タイトルは気にも留めない。あくまでチームの勝利を最優先する考えだ。

 ベスト8に終わり、U-20W杯出場を逃した12年11月のU-19アジア選手権では無得点に終わっていた。あれから3年余り。世界切符を懸けた大舞台でゴールを重ね、スイスで研さんを積んだ成長の証しを示した。

 勝てばザッケローニ監督が率いて優勝した11年1月のアジア杯以来、5年ぶりに日本がアジアの頂点に立つ。29日は延長までもつれ込んだオーストラリアとの決勝で、FW李がボレーでネットを揺らしてからちょうど5年。久保は「2位と1位は全然違う。優勝して終わりたい」と力を込めた。

 相手は宿敵韓国。五輪予選では通算2勝2分け7敗で、勝てば59年12月ローマ大会予選以来57年ぶりとなる。五輪予選決勝で顔を合わせるのは96年3月アトランタ大会以来20年ぶりで、当時は1-2で敗れている。「韓国は日本に負けたくないという思いで来る。そういう相手には特に負けたくない」と決意を口にした。久保が負の歴史に終止符を打つ。

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