ハリル来年3月代表戦までに個人面談

 サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が18日、選手に対して来年3月の代表戦までに個人面談を行うことを通達した。年内最後の代表戦だった17日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦を終え、バンコクの空港で解散。その場で伝えた。カンボジア戦でも勝利は収めたものの、物足りない内容に終わった。個人面談は指揮官の強い危機感の表れでもある。

 年内最後の代表戦を終えても、指揮官はこれで良しとはしない。カンボジア戦から一夜明け、海外組と国内組でチームが分かれたバンコクのスワンナプーム空港で、ハリルホジッチ監督は代表戦士に個人面談を行うことを通達した。

 このままの流れではいけない。6月のシンガポール戦はまさかの引き分け。前日のカンボジア戦も前半を無得点で折り返すなど、ここまでのW杯2次予選は無敗ながら、内容面はとても満足できるものではない。来年9月からは、さらに厳しい戦いが予想される最終予選も控えており、指揮官の強い危機感が、個人面談の実施に踏み切らせた。

 日本協会関係者によれば、ハリルホジッチ監督は年内を日本で過ごし、来年元旦に行われる天皇杯決勝を視察後、フランスに帰国予定。帰国前に、まずは国内組を自身の執務室のある都内のJFAハウスに招くという。

 さらに海外組も直接面談を行う。フランス帰国後は、2月末のJリーグ開幕まで欧州で視察を続ける予定。海外組には「2月にフランスで会おう」と伝えるなど、欧州での会談を希望している。

 選手も指揮官との対話を歓迎している。DF槙野は「怒られてばかりだけど、1年間のフィードバックをもらえるのはありがたい」と語り、来季の指針とするつもりだ。「W杯に向けて、君たちと歩いて行きたい。(来年を)良いシーズンにしよう」と指揮官。2018年ロシアW杯へ向けて、さらなる代表の進化を目指し、来年もハリルホジッチ監督は走り続ける。

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