U22日本、リオ五輪へ7ゴール大勝発進

 「リオ五輪1次予選兼U23アジア選手権予選、U22日本7-0U22マカオ」(27日、シャーアラム)

 6大会連続10度目の五輪出場を目指すU-22日本代表はマカオとの初戦に7-0で大勝した。前半22分にCKから主将の湘南DF遠藤航(22)が先制ゴール。さらに豊川(鹿島)、野津田(広島)らが次々にゴールを決め、仕上げは途中出場のザルツブルクFW南野拓実(20)が7点目を決めた。格下相手にピンチはほとんどなかった。

 主将の遠藤が口火を切り、エースの南野が締めくくった。リオ五輪への初陣は7発発進。それでも大トリを務めた南野の表情には満足の色はなかった。「無敗で五輪に出る」。試合開始時の気温は37度。試合後も大粒の汗を流しながら壮大な目標を口にした。

 序盤は「暑すぎ、びっくりした」(浅野)という環境への戸惑いもあり、出足が鈍った。しかし、主将の一撃が流れを変えた。前半22分の左CK。遠藤が低空のダイビングヘッドでネットに突き刺した。「練習は積んできたので、ここで取れたら楽になると思った」。先制点を奪ったことでプレーに余裕が生まれ、追加点を重ねた。

 そして、大勝劇を締めたのが南野。海外組で合流が遅れ、この日は後半18分から登場した。「フィーリングが悪かった」と雑なプレーが多かったが、やはりオーストリアの強豪クラブでもまれる勝負師。後半48分にDFラインを抜け出し、右足を鋭く振った。エースに待望の1点が決まった。

 昨秋のU-19アジア選手権でもエースとして臨んだが、U-20W杯への切符をつかめなかった。苦い記憶を振り返り、「去年の悔しさがモチベーションになっている。世界の舞台で戦いたい」と言葉に力を込めた。南野は第2戦のベトナム戦(29日)までの限定出場だが、「(得点で)次につながった」とうなずいた。待望の一発を決めた背番号「13」がリオまでの無敗ロードを切り開く。

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