アギーレ監督激怒も…本田は修正に自信
「練習試合、日本代表2-0オークランド」(4日、セスノック)
アジア杯で2連覇を狙うサッカー日本代表は4日、オーストラリア南東部セスノックでクラブW杯3位のオークランド(ニュージーランド)と練習試合を行い、2-0で勝利を収めた。MF遠藤保仁(34)=G大阪=とFW岡崎慎司(28)=マインツ=が得点。決定機を逃すなど内容には課題も残ったものの、FW本田圭佑(28)=ACミラン=は12日の初戦(対パレスチナ)に向けての修正へ自信を示した。
気温30度超、日中の残暑が残るピッチには、順調に調整ができた充足感とともに物足りない空気も漂っていた。15年最初の対外試合は、昨年12月のクラブW杯で3位のオークランドを相手に2-0勝利。被シュートはわずかに2本と完勝とも言える結果を得たが、決定力不足も露呈した。
「今日は少し怒りました。守備では一つの場面を除いてコントロールできていたが、攻撃面ではあまり良くないプレーもあった。ペナルティーエリア内で4対1の状況をつくりながらも、相手にパスをした場面もあった」。試合中にはペットボトルを蹴り上げるなど感情をあらわにしたアギーレ監督は試合後、攻撃陣に注文を付けた。
オフ期間中の相手の動きは決して鋭くはなく、日本代表は序盤からゲームを支配。開始早々から好機を築き、前半だけで決定機を5回迎えた。だが、得点はミドルシュートが相手DFに当たって入った遠藤の1点のみ。後半も終了間際に岡崎がネットを揺らしただけに終わった。DF長友は「あれだけチャンスをつくったのでもっと点を取らないと」と渋い顔で、MF長谷部も「良いチャンスも外していた」と不完全燃焼を認めた。
パレスチナ戦まで約1週間。だが、ここで修正に自信を見せたのがFW本田だ。90分を通じて「もう少しビッグチャンスを増やしたいというのは本音」としながらも「今日出た課題の半分ぐらいは、大会までに直ると思う」ときっぱり。現代表では、点取り屋の役割を担う金狼だが、後半15分の直接FKも枠外、同18分にはクロスをダイビングヘッドで合わせるも、相手GKに阻まれ無得点だった。それでも「ミランに比べれば日本語も通じる。1週間で、目に見える違いを期待してもらっていい」と確信を持って言い切った。
残された時間は決して長くはないが、浮き彫りとなった課題と向き合い、本大会での歓喜につなげる。





