香川“3度目の正直”古巣でゴール決める

 「サッカー日本代表合宿」(15日、愛知県内)

 サッカー日本代表は6-0と大勝したホンジュラス戦から一夜明けた15日、愛知県内で約1時間半、回復メニュー中心の調整を行った。アギーレ・ジャパン出場2試合で無得点のMF香川真司(25)=ドルトムント=は、「もっと前線に飛び出してゴールにつなげたい」と、得点への渇望を口にした。“3度目の正直”となるオーストラリア戦で新体制初ゴールを挙げる。チームは愛知合宿を打ち上げ、大阪へ移動した。

 香川が悩める思いを吐き出した。ホンジュラス戦は6発をたたき込む大勝だったが、自身は無得点。アギーレ・ジャパンで2試合に出場したがネットを揺らせず、「ゴールという結果が付いてこなかった」と、力なく振り返った。

 新境地となるインサイドハーフで何度も好機を演出したが、あくまでも求めるものはゴールだ。「前線でフィニッシャーとしてやってきた。そこがストロングポイント。もっと前線に飛び出して、ゴールにつなげるという自分の良さを失いたくない」。代表では出場5試合でゴールから遠ざかっており、得点への渇望を口にした。

 オーストラリア戦が行われるのはC大阪時代に本拠地とした長居。「欧州に出るきっかけを与えてくれた特別なスタジアム」(香川)で、再び得点感覚を呼び起こす。

 同世代の活躍にも刺激を受けている。男子テニスのATPツアーファイナルで奮闘する錦織とは、7月の米国遠征で対面を果たした。「ああいうプレッシャーのある舞台では相当なメンタルが必要。すごいと思う」。世界を舞台に戦う、同じ1989年生まれの偉業をたたえた。

 この日はMF遠藤らとともに別メニュー調整。「体調の問題」と説明したが、次戦の出場に問題はなさそうだ。出場すれば、自身にとってアギーレ・ジャパン3試合目となる年内最終戦。香川が“3度目の正直”で新体制初ゴールを挙げる。

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