アギーレ監督、言い訳なし!退路断った

 「国際親善試合、日本-ホンジュラス」(14日、豊田)

 愛知県内で合宿中のサッカー日本代表は13日、ホンジュラス戦に向けて、試合会場の豊田スタジアムで公式練習を行った。合宿初日に母国・メキシコでの式典に参加するためにチームを離れていたハビエル・アギーレ監督(55)も再合流。指揮官不在という異例の出来事があった上で臨む一戦にも「選手たちは集中して練習をしていた。明日の試合がうまくいかなくても言い訳はしない」と必勝を誓った。

 再び代表に戻って来た指揮官は、自ら退路を断った。合宿初日から3回の練習で直接指導できなかったアギーレ監督だが「不在期間の練習映像を見たが非常に集中していた。明日の試合がうまくいかなくても言い訳はしない」と言い切った。

 母国での殿堂入りという栄誉の一方で、私用で代表活動期間中にチームから離脱。「殿堂入りというイベントは一生に一度。これまでの監督歴でもチームを離れるのは一度だけですし、もう離れることはない」と説明するが、ホンジュラス戦の内容・結果次第では批判は免れない状況だ。

 それでもアギーレ監督は強気な姿勢を崩さない。「(離脱前に)プログラムを組んでから行った。私がいてもいなくても同じ内容の練習をしていた」と“遠隔操作”での指導にも自信をのぞかせる。就任後、4戦で3得点と振るわない攻撃面でも「ゴールが取れていないのは事実」としながらも「得点を取れる選手はそろっている。明日の試合で得点が少ないという状況を改善したい」と話した。

 「(10月のブラジル戦では0-4と)痛い敗戦があった。全員に刺さっているトゲを抜くためにも勝利が必要です。明日の試合は立ち上がりから勝ちにいかないといけない」。言い訳無用の必勝態勢で、雑音を封じる。

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