「ブラジルＷ杯・Ｃ組、日本１-４コロンビア」（２４日、クイアバ）

　ＤＦ内田篤人（シャルケ）が、今大会を最後に代表から退く可能性を明かした。惨敗後、日本が誇る右の翼は慎重に言葉を紡いだ。「（代表引退を）考えています。人には言っていなかったけど、前から考えていたので」

　ブラジルに懸けていた。ベンチで過ごした４年前の南アフリカ大会後、一度は代表引退を考え、ザッケローニ監督に思いを伝えたこともあった。それでも、最終的には翻意し、日本のために力を尽くすと決めた。ひょうひょうとした態度とは裏腹に、秘められた熱い思い。負傷を乗り越え、たどり着いた初戦。国歌斉唱時には涙を流していた。

　今大会は全試合でフル出場。ドイツに渡って成長した守備面に加え、元来からの持ち味である攻撃参加でピッチを駆け抜けた。それでも結果が伴わなければ、充実感などない。「普通にやれたとは思う。けど、結果が出ないと、何とも言えない。こういう世界は結果がすべてだから」。

　２６歳。まだまだ可能性を秘めた内田が下す決断とは。このまま代表を去るとしたら、あまりに惜しい。