インテル7戦ぶり勝利 長友主将の自覚

 「イタリアリーグ、インテル1‐0サッスオロ」(9日、ミラノ)

 サッカー日本代表DF長友佑都の所属するインテルがDFサムエルのヘディングで1-0と勝利を収めた。インテルにとって公式戦では昨年12月22日のミラノダービー以来7試合ぶり、1カ月半ぶりの勝ち星となった。フル出場した長友は後半35分、サムエルがカンパニャーロと交代した際、キャプテンマークを譲り受けた。

 9月にアウェーで7-0と記録的な大勝をしたサッスオロだったが相手だったが、約1カ月前には本田圭佑の所属するACミランに逆転勝ちし、また冬のメルカートで補強選手も入り侮れない相手だった。

 しかし、マッツァーリ監督のインテルとしては、降格圏内に入っているサッスオロからどうしても勝ち点3を奪っておきたい理由があった。次節は4位のフィオレンティナが相手だということもあった。

 インテルは、メルカート締切直前に移籍してきたブラジル人攻撃的МFエルナネスの姿がピッチにあった。3-5-2の左サイドハーフ長友の横でプレーした。エルナネスの加入で中盤につながりができた。前半20分にはFWパラシオから相手クリアボールを受けたエルナネスが、切り返しながらシュートを放つ。しかし、ボールはゴール枠外に外れた。同29分、長友はパラシオからパスを受け、前線にいたМFグアリンにクロスボールを出したが、このグアリンのシュートも先制点にはつながらなかった。同41分には左サイドの長友がパラシオにロングパスを出し、チャンスのきっかけを作る。パラシオはドリブルで持ち上がり、エンドラインのギリギリまでためてから、フリーだったFWミリートへパス。しかし、ミリートのシュートもサッスォロGKペゴロに弾かれた。

 同43、44分にも連続で2トップのミリートとパラシオがそれぞれシュートを放ったが得点にはつながらなかった。インテルが圧倒的に優位に立ちながらも、前半は0-0で終了した。そして後半3分、エルナネスの右CKをゴール前にいたサムエルが頭でドンピシャと合わせ、先制ゴール。インテルは待望の1点をものにした。

 長友も粘り強いプレーと縦に出すパスで貢献。そして、1-0でゲームセットのホイッスルが鳴った後、キャプテンらしい行動に出た。チームメイトたちに呼びかけ、熱狂的インテルサポーターが集まるクルバ・ノルドの方へ行き、勝利の喜びを分かち合おうと促した。そこには、ベテランのサネッティやカンビアッソがなかなか出場しない中で、チームを引っ張っていくリーダーとしての自信と自覚が感じられた。

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