「キリンカップ・決勝、日本代表2-1ニュージーランド代表」(5日、MUFG国立)
日本代表がニュージーランドに2-1で競り勝ち、来年1月開幕のアジア・カップ(サウジアラビア)で退任する森保一監督の国内最終戦を優勝で飾った。前半28分にFW上田綺世(28)=リール=が先制ゴール。今回の代表シリーズ4試合で4得点と貫禄を見せつけた。1-1の後半26分にはMF堂安律(28)=アイントラハト・フランクフルト=が決勝ゴール。また、MF久保建英(25)=レアル・ソシエダード=は俳優・福原遥(28)との結婚発表後、初めての試合で愛妻が見守る中、先制点の起点となる活躍を見せた。
MVPに上田の名前が告げられると、満員のスタジアムから大きな拍手が巻き起こった。日本協会の宮本恒靖会長からトロフィーを贈られ、満面の笑みを浮かべたエース。今活動を通して途中出場がほとんどだった中、4戦4発と圧倒的な活躍で誰もが納得する受賞だった。
4試合目での初先発で一発回答を示した。前半28分、右からのクロスが相手DFに当たってこぼれると、ゴール前にいた上田の目の前にボールが転がった。「運も良かったですね。今はそういうこぼれてくる時期なのかな」。これを逃すはずもない。冷静に左足を振り抜き、恒例の両手を合わせて祈るセレブレーションを披露した。
代表通算22得点とし、元日本代表FWの“ゴン”こと中山雅史を上回り単独13位に躍り出た。試合数でも中山を6上回るハイペース。W杯後は所属クラブを含めて公式戦11戦10ゴールと勢いが止まらない。それでも「今日の後半もシュートチャンスはあった。まだまだ」と飽くなき向上心が進化につながっている。
ここまでの3試合では前田、後藤、谷村が先発。森保監督は“上田依存”にならないよう、あえて相手の強度が高い先発で上田以外のワントップをテスト。おのおのがどこまで持ち味を発揮できるかを前半で確認しながら、勝負を決める後半は上田で仕留めにかかった。「彼(上田)ができることは計算できる」。途中出場が続いたのは指揮官の信頼の表れだった。
11月にはW杯で敗れたブラジルとの“リベンジマッチ”を含む2試合に挑む。「試合に出てる以上は結果を残さないといけないし、その使命に応えたい」。日本史上最高のストライカーへ、背番号18の歩みは止まらない。