「キリンカップ、日本代表0(5PK4)0エクアドル代表」(1日、横浜国際総合競技場)
4カ国がトーナメント形式で争う大会で、日本代表はエクアドル代表と0-0で前後半を終え、PK戦を5-4で制した。PK戦は全員が決め、GK鈴木彩艶(24)=アストンビラ=が1本止めた。初招集のFW谷村海那(かいな、28)=横浜M=が代表初先発を果たした。無得点に終わるのは0-2で敗れた昨年9月のアウェーでの米国戦以来で14試合ぶり。5日に東京・MUFGスタジアム(国立競技場)での決勝で、ニュージーランド代表と対戦する。もう1試合はニュージーランド代表がパナマ代表との1-1からのPK戦を5-3で制した。
28歳の遅咲きが第一歩を踏み出した。谷村が、所属する横浜Mの本拠地でA代表先発デビュー。W杯主力メンバーの中で前半45分間プレーし、MF堂安が上げた右クロスへの反応や、MF鈴木唯へのパスなど要所で存在感を示した。
ただ、本人は「得意な形で入れたかなと思ったけど、慌てすぎた感覚があった。自分のできないことだらけで悔しい試合。スピード感だったり、全然できていない」と唇をかんだ。
JFLでプロキャリアをスタートさせ、1歩ずつ階段を上ってきた苦労人。1年目は年間を通して出場時間が100分間しかなく「やってられるか」と自暴自棄に陥ったが、当時いわきの田村雄三監督、渡邉匠コーチらに「このままじゃ1年で終わるぞ」と叱咤(しった)激励され、ここまで踏ん張ってきた。
会場にはマリノスサポーターの姿もあり「最高の雰囲気をつくってもらった」と感謝。「ここで使ってもらえたのはうれしい」とJFLからの出世に自負は込めつつ「悔しいけど、下を向いている暇はない。次のニュージーランド戦はもっといいプレーができるように頑張りたい」と成長を誓った。
◇谷村海那(たにむら・かいな)1998年3月5日、岩手県盛岡市出身。盛岡市立永井小時代に盛岡ジュニアでプレーした。花巻東高から国士大に進学。卒業後は当時JFLのいわきに入団。25年7月に横浜Mに移籍した。今回の活動で日本代表に初招集され、9月28日のベネズエラ戦に途中出場で初出場を果たした。183センチ、81キロ。