「キリンカップ、日本代表0(5PK4)0エクアドル代表」(1日、横浜国際総合競技場)
4カ国がトーナメント形式で争う大会で、日本代表はエクアドル代表と0-0で前後半を終え、PK戦を5-4で制した。PK戦は全員が決め、GK鈴木彩艶(24)=アストンビラ=が1本止めた。初招集のFW谷村海那(かいな、28)=横浜M=が代表初先発を果たした。無得点に終わるのは0-2で敗れた昨年9月のアウェーでの米国戦以来で14試合ぶり。5日に東京・MUFGスタジアム(国立競技場)での決勝で、ニュージーランド代表と対戦する。もう1試合はニュージーランド代表がパナマ代表との1-1からのPK戦を5-3で制した。
日本5人目の前田がPKを沈めると、チームを救った守護神の元に選手たちが駆け寄った。W杯などで阻まれてきた“苦手”のPK戦を制したのは2011年アジア杯準決勝の韓国戦以来、約15年ぶり。約6万5千人が駆けつけたスタジアムで、決死のセーブを見せた「ザイオン」コールが響き渡った。
両チーム2人とも成功して迎えたエクアドルの3人目。鈴木彩が完全にコースを読み切った。左に飛んでシュートをはじく。ボールはライン際にこぼれたが、とっさにかき出してゴールを死守し、力強いガッツポーズを見せた。
「本当にスタジアムのみなさんが後押ししてくれた。守護神として最後一本止めて、勝ち切れて良かった」
2010年のW杯南アフリカ大会、22年の同カタール大会ともに決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に散った。カタール大会のクロアチア戦では、森保監督の下、挙手制でキッカーを決めるも3人が失敗。以降、指名制でいく方針を示し、毎回の活動でPK練習を取り入れるなど対策を講じてきた。
森保監督によると今回のキッカー、順番を提案したのはセットプレー担当の中村俊輔コーチ。指揮官が最終確認を行って臨んだ。クロアチア戦以来となったPK戦は見事5人全員が成功。「PKで勝てたことはすばらしい。俊輔コーチのアドバイスが選手に自信を持たせてくれた」とうなずいた。
堅守のエクアドルを最後まで崩せなかったことは課題だが、トーナメント形式で勝ち切れた意味は大きい。W杯後3連勝とし、タイトルまであと1勝とした。鈴木彩は「タイトルを全て取ることはサッカー選手、そして日本代表としての使命」と決意。聖地・国立で優勝カップを掲げてみせる。