サッカー日本代表は2-1で勝ったベネズエラ代表戦から一夜明けた29日、広島市内で、4カ国がトーナメント方式で争うキリンカップ・エクアドル戦(10月1日、日産ス)に向けて調整した。ベネズエラ戦で出場時間が短かったMF堂安律(28)=Eフランクフルト=ら13人が汗を流し、全体練習後にはFW塩貝健人(21)=ウォルフスブルク=が中村俊輔コーチ(48)と志願の個別練習を実施。シュート練習に取り組み、かつての本拠地で行われる一戦での凱旋ゴールを誓った。
興味深い光景に、取材ゾーンへ向かおうとする報道陣の足が止まった。右サイドから上げ続けられる中村コーチの左足クロスに塩貝が頭、両足でネットを揺らす。塩貝から「低いのお願いします!」と要求する場面もあった。約10分間のマンツーマン指導を終え、中村コーチから笑顔で声をかけられると「ありがとうございました」と充実した表情で感謝を伝えた。
志願の居残り練習だった。代表の右サイドでは左利きの堂安、久保が中央へクロスを供給する。ゴールをイメージするストライカーは、同じ左利きの名手である中村コーチに練習相手を申し出た。「再現性あるトレーニングができた。本当にいいボールが来たのでやりやすかった」。横浜FCの下部組織に所属していた中学時代は、トップチームにいる中村コーチをよく目にしていたという。“再会”したA代表で、貪欲に学びにいった。
次戦の舞台は、横浜M時代にJリーグ初ゴールを記録した日産スタジアムだ。「意識していた。僕にとって特別な試合。サポーターの前でゴールを決めることにこだわりたい」と“俊輔効果”で凱旋ゴールを狙う。