アンジャッシュ・渡部建が13日、自身のYouTubeチャンネル「渡部のサシ飲み」を更新した。ゲストは、サッカー元日本代表・岡野雅行氏。
岡野氏は浦和、神戸などで活躍。驚異的なスピードとワイルドな風貌から「野人」の愛称でファンから愛された。1997年には、日本をW杯初出場に導いた伝説的な決勝ゴールを決めた。
岡野氏は、代表入りを果たしたものの、出場機会が限られていたことを回想。
「(試合に)出せばいいのに。あんなに裏が空いてるんだから。行くからって」と、自慢のスピードを発揮する場面が訪れなかったことにフラストレーションを溜め込んでいたことを明かした。
加茂周監督が更迭され、岡田武史氏が監督に就任した後も状況は変わらなかったと述懐。
「(監督が代わっても)僕、出してもらえなくて。そんときに僕、岡田さんの部屋に行ったんですよ。ホテルの。ピンポンって。『本当に正直言いますけど、なんで僕が出してもらえないのか意味が分からない』って言ったら。岡田さんがメガネをピッてあげて『お前は秘密兵器』って言ったんです。そうしたら、もう単純じゃないですか?『よし、秘密兵器だ!』って」と起用法に納得したことを振り返った。
岡田氏が明言した通り、W杯出場を懸けたイランとの大一番、ゴールデンゴール方式の延長戦開始と同時に途中出場を告げられた。
「(直前に)アップしてて。本田泰人さんがいたじゃないですか。(鹿島)アントラーズの。『これって延長で15分、15分やるんですよね?』て言ったら『お前、ふざけんなよ…。こんな大事な試合のルール知らねえのかよ。この試合は特別で(延長は)入れたら勝ち、入れられたら負けなんだよ。その場で終わるんだ』って。『やべえっすね…。やばくないですか?』って言ってたら、その瞬間に岡田さんが僕の名前を呼んでるんです。『岡野ー!』って。僕、後ずさり…。もう『マジか…?』です」と頭が真っ白になるほどの緊張を振り返った。
延長戦開始と同時にピッチへ投入された岡野氏は、自慢のスピードで幾度となくゴールに迫りながら決定機を決めきれずにいた。
「ゴール裏の金網越しにみんなが『てめえ!この野郎!なんで打たねえんだよ!』って。冷静になったときに『今、何をしなきゃいけない』って言ったら。もう、みんなずっと試合出てるし、精神的にも肉体的にもめっちゃ疲れてるし。出たからには、とにかく前で追いかけ回して。自分ができることを精一杯やろうって」と話した。
歓喜の瞬間は直後に訪れた。中田英寿氏がドリブルで駆け上がり、左足で強烈なミドルシュートを放った。イランのキーパーがはじいたボールをスライディングで決勝ゴール。岡野氏が「ジョホールバルの歓喜」の主役となった。