「地域リーグの生態系を破壊する移籍」JFL得点王のFW藤本憲明が5部相当の福山シティFCに加入
中国社会人リーグ(5部相当)の福山シティFCは16日、今季限りで日本フットボールリーグ(JFL)いわてグルージャ盛岡を退団したFW藤本憲明(36)が加入すると発表した。
大阪府出身の藤本は近大卒業後、アマチュアとしてJFLの佐川印刷SCに加入。J3鹿児島を経てJ2大分で初のJ1昇格を果たすと、2019年夏にJ1神戸に完全移籍し、クラブ初タイトルとなる天皇杯制覇に貢献した。J1清水への期限付き移籍も経験し、23年に鹿児島へ復帰。今季からいわてグルージャ盛岡に加入し、19得点でJFL得点王に輝いたが契約満了となった。
福山シティFCは今季の中国リーグで4年連続4度目の優勝を飾ったが、全国地域チャンピオンズリーグ(CL)の1次ラウンドで敗退し、JFL昇格を逃していた。藤本の加入を受けて、SNSでは「地域リーグの生態系を破壊する移籍」などと盛り上がっている。
藤本はクラブを通じ「JFL昇格は手の届くところにあると思います。JFL、Jリーグへの道は茨の道ですが、福山の100万本のバラが茨に負けることはありませんし、福山のデニムを身にまとえば怖いものはありません。福山城の鉄板張り天守のような堅い防御力とくわいの芽のように鋭くとがった攻撃をし、鞆の浦を走る船のようにどこまでも走り続け勝利する姿を見せたいと思います」などとコメントした。


