ブラジルから歴史的勝利 森保監督も興奮「我々の選手たちが本当に頑張ってくれた」26年W杯へ勝ち取った自信 勝ち越し弾の上田「目標は優勝。そこを目指せる場所にいる」

 「国際親善試合、日本代表3-2ブラジル代表」(14日、味の素スタジアム)

 FIFAランク19位の日本は、同6位のブラジルと3年ぶりに対戦し、3-2で逆転勝ち。5度のW杯制覇を誇る王国から歴史的初勝利を飾った。通算成績は1勝2分11敗となった。

 試合後、森保監督は「ホームでブラジルに勝つ、そして我々が成長するということでみんなが努力してくれたことが結果につながったことがうれしい。我々の選手たちが本当に頑張ってくれた」と興奮気味に語った。「これまで通り、今の力を一歩一歩さらにレベルアップさせていく。W杯優勝はそんな簡単なことではないですし、ブラジルも本番になればもっと厳しい戦いをしてくる。それを覚悟しながら目標に向かって成長していけたら」と、うなずいた。

 前半は0-2で折り返したが、後半16分に同点に追いついた。後半6分、バックパスを受けたブラジルのセンターバック、DFブルーノがまさかのパスミス。拾った南野がゴールにたたき込んで1点を返した。さらに後半16分には右サイドからの伊東のクロスに、中村がダイレクトボレー。相手DFの足に当たり、そのままゴールネットを揺らした。

 さらに後半25分、伊東のコーナーキックを中央でFW上田がどんぴしゃのヘディングで合わせて、逆転。ブラジルの選手たちも呆然とした表情を浮かべた。

 反撃ののろしとなるゴールを奪った南野は「反撃のゴールだったんで。勝利につながって最高です。後半は失うものはないと思っていった」と、明かし、「今日の前半の強度を、W杯ならブラジルは後半も続けてくる。3点とれたのはよかったが、戦い方はパーフェクトではない。自分たちが主導権をもって戦うにはどうすればいいか考えていきたい」と見据えた。

 同点弾の中村は「伊東選手がいいクロスあげてくれると信じていた。走り込んでよかった。きょうブラジルに勝ったのはW杯に大きくつながる」と、胸を張った。勝ち越し弾の上田は「うれしいです。特別なうれしさがある。意味のあるゴールとれてうれしい」と笑顔。インタビュアーの元日本代表、槙野氏から来年に迫ったW杯の目標を問われると「チームと同じ、優勝です。約束はできないですけど、そこを目指せる場所にいると思います」と力強く語った。

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