中村敬斗「腹くくってやるしかない」 移籍騒動で6月以来の代表招集 仏2部でのプレー「受け入れるしかない」
サッカー日本代表は7日、国際親善試合のパラグアイ戦(10日・パナソニックスタジアム吹田)とブラジル戦(14日・味の素スタジアム)に向け、千葉市内で調整した。この日から久保建英(24)=レアル・ソシエダード=らが合流。移籍騒動に揺れ、6月以来の招集となったMF中村敬斗(25)=スタッド・ランス=はフランス2部でプレーする複雑な心境を明かしながら「腹をくくってやるしかない」と決意を語った。
決して晴れやかな表情ではないが、気持ちはすでに切り替えている。7月中旬からチームを離れていた中村は「はっきり言って、移籍したかったのは事実」と、2部に降格した所属クラブから新天地を模索していた。クラブの意思は固く、移籍は実現に至らず、9月中旬からチームに復帰。「受け入れるしかない。今は毎試合楽しくやれている」と強調した。
騒動の影響も考慮され、9月の米国遠征メンバーは招集外となった。「早く代表に戻りたいという気持ちで(試合を)見ていた」と、精神的に苦しい時期もあったという。
最終的に今季はフランス2部リーグでのプレーが決定。森保監督はプレー環境のレベルを重視しているが「ランスで中心選手として結果を残し続ける。あまり考えすぎないのが大事」と徐々に吹っ切れた。
今活動は左ウイングバックのポジションを争うFW三笘が左足首を痛めて不参加となっている。中村に期待が高まる中「自分のやれることをやれれば」と冷静に語る。米国遠征では2戦無得点に終わった日本。中村は「チャンスがあれば取りたい」とゴール奪取へ意気込んだ。




