日産がノジマに横浜Mの売却打診 家電量販店大手でWEリーグにも参入 「日産スタジアム」命名権の取得にも意欲
業績不振の日産自動車が、家電量販店大手ノジマにJ1の横浜F・マリノスを運営する横浜マリノスの株式売却を打診したことが30日、分かった。日産は複数社に身売りを持ちかけているもようだが、候補企業が明らかになるのは初めて。ノジマはマリノスの本拠地である「日産スタジアム」の命名権の取得にも意欲を示しているという。
ノジマは横浜市に本社を置き、2012年に社会人女子のサッカーチームを発足。現在は「ノジマステラ神奈川相模原」として女子プロのWEリーグに参戦する。子会社のノジマステラスポーツクラブが運営しており、クラブ経営のノウハウを持つ。
事業面では積極的な買収で多角化を進めてきた。ノジマは、マリノスの取得が事業拡大に寄与するかどうかを慎重に判断するとみられる。
日産は26年2月に更新を迎える日産スタジアムの命名権について、横浜市に現状の半額以下となる年5千万円での再契約を申し入れている。ただ市側は減額による運営費不足を懸念しており、まだ方針は決めていない。
横浜F・マリノスは、1972年に創部した日産自動車サッカー部が前身。日産はマリノス株を約75%保有する。





