サッカー日本代表・森保監督 「今回のベスト」米国遠征メンバー25人発表 負傷者続出でE-1組から荒木ら7人招集
日本サッカー協会は28日、米国遠征に臨む日本代表25人を発表した。9月6日(日本時間7日)にメキシコと、同9日(同10日)に米国と対戦する。MF三笘薫(28)=ブライトン=ら従来の主力に加えて、負傷者続出の影響で7月の東アジアE-1選手権組から荒木隼人(29)=広島=ら7人が代表入り。森保一監督(57)は「今回のベスト。総合的に考えて招集した」と説明した。開幕まで約10カ月を切った26年W杯北中米大会の地で、開催国の2チームと本番さながらの予行演習を敢行する。
大きな経験値となりうる“前哨戦”を前に森保監督は心を躍らせた。「W杯本番の地で強豪と試合ができることを楽しみにしている」。約2年ぶりとなるアジア以外との対戦で現在地を測るほか、長距離移動・時差・気候の違いによるコンディション調整の面でも意義深い遠征となる。
同じ失敗は繰り返さない。14年のW杯ブラジル大会ではコンディション調整で失敗し、グループリーグ敗退。山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「本番に向けてやれることはすべてトライする」と力を込める。西海岸オークランドでのメキシコ戦の後、約3時間の時差がある東海岸のコロンバスへ4時間のフライトで移動し米国戦。W杯本大会よりも過酷な中2日の日程で、選手に適応を求めていく。
3月にはアジア最終予選で歴代史上最速のW杯出場を決めるなど、アジアでは頭一つ抜けた存在になりつつある。今回はFIFAランキングで上回る2国とぶつかり「激しさ、厳しさがアジアと変わってくる」と指揮官。積み上げが通用するか、試金石となる。
舞台となる米国では、ドジャースの大谷翔平が規格外の活躍で話題をかっさらっている。だが「『大谷さんに負けないように』とは全く思っていない。同じスポーツで社会貢献をしている仲間」と共闘宣言。競技は違えど、日本に活力を与えるようベストを尽くしていく。




