J1神戸 プロの意地!辛勝8強入り 東洋大にヒヤヒヤ PK戦突入寸前、FW宮代が劇的V弾決めた

 「天皇杯・4回戦、神戸2-1東洋大」(6日、ノエビアスタジアム神戸)

 4回戦7試合が行われ、前回覇者のJ1神戸は柏、新潟のJ1勢を撃破して勝ち上がってきた東洋大を2-1で下し、準々決勝に進んだ。1-1で延長戦に突入し、同後半終了間際にFW宮代大聖(25)が勝ち越しゴールを決めた。原爆の日を迎えたJ1広島はJ1清水に3-0で快勝して8強入り。クラブW杯出場のため4回戦から登場したJ1浦和はJ2山形に2-1で逆転勝ちした。13日の東京V-名古屋で8強が出そろう。準々決勝の組み合わせ抽選は7日に行われる。

 神戸がプロの意地を見せた。90分では決着がつかず、PK戦もよぎった延長戦後半終了間際。右サイドの大きなクロスの処理に出た相手GKからボールがこぼれると、途中出場のFW宮代が頭でゴールに流し込んだ。121分に生まれた劇的な決勝点に大歓声が上がった。

 柏、新潟を撃破して、天皇杯の大学チーム史上初めてJ1に2連勝した東洋大の強さは本物だった。神戸は前半13分にMF井出が先制点を奪ったものの、以降は大苦戦だった。快進撃の大学生軍団はスピードがあり、プロ相手にも競り勝ってしまうほど屈強。同36分には左サイドから悠々と縦に切り込まれ、折り返しのクロスからMF湯之前の同点弾を許した。

 10日の町田とのリーグ戦を見据えて先発は控え主体で臨んだが、前半は精彩を欠き、後半はたまらず主力を投入。FW宮代、佐々木らが途中出場せざるを得ない状況となった。反省の残る一戦。GK新井は「前半出ている選手がしっかりできないと」と話した。

 それでも、22年から4年連続の8強進出。一度でも負ければ終わりの天皇杯で、次につながったことが全てだ。吉田監督は「天皇杯は勝つか負けるか。勝ったということは良かった」と前を向いた。

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