なでしこ新主将の長谷川唯が決意「みんなに信頼されるキャプテンに」自己流交え澤穂希、宮間あや、熊谷紗希の主将イズム引き継ぐ

 出国を前に羽田空港で取材に応じた長谷川唯
 出国を前に羽田空港で取材に応じた長谷川唯
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 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のMF長谷川唯(28)=マンチェスター・シティー=が13日、新シーズンに向けた出国前に羽田空港で取材に応じた。なでしこジャパンの新主将に任命されて以降の代表活動をコンディション不良で見送っていた中、初めて主将としての意気込みを語った。

 ニールセン監督は就任以降、交代制だった主将を6月の国際親善試合・ブラジル戦から長谷川を任命。4人のキャプテングループを構成し、副主将のDF南萌華(ASローマ)、サポート役の熊谷紗希(ロンドン・シティ)、田中美南(ロイヤルズ)でチームをまとめる方針を示した。

 小学生以来、主将経験がほとんどなかったという長谷川は打診を受け「キャラではないっていうのは伝えたんですけど」と苦笑い。「『どうだ?』みたいな感じで。全然、正直断れる雰囲気もあった。絶対やってくれっていう感じっていうよりは、ちょっとふんわりした言い方を最初してくれた。主将として、プレーだけではなくてっていうところは話してもらえたので、断るっていうところまで嫌なことはなかったですね」と振り返った。

 ただ、主将となってからは2度代表招集されるもコンディション不良で不参加に。それぞれの活動前で足の別の箇所を痛めたという。現在はトレーニングを再開し、回復に至っており「新シーズンに向けて、自分の中でしっかり準備ができている状態」とうなずいた。

 なでしこの主将といえば、2011年初のワールドカップ優勝に導いたMF澤穂希が浮かぶ。主将としての理想像について長谷川は「あんまりキャプテンになりたいと思ってもなかったので、理想とかっていうの考えたことはなかったんですけど。やっぱり紗希ちゃん(熊谷)、宮間さん、澤さんとかがいる中で、本当にみんなそれぞれちょっと違う特徴を持っていて。でもその中でやっぱりみんなに信頼されているなっていうのは感じた」と“なでしこの主将イズム”を分析。その上で「どういう面でかっていうのは人それぞれだと思うので、自分はプレーの面で、しっかりフィールドでは厳しく求めて普段オンとオフをしっかりしながら、みんなに信頼されるキャプテンになれれば」と自己流を交え、理想のキャプテン像をみがいていく。

 主将として2027年W杯のピッチに立つ可能性もあるが「いい意味でも悪い意味でもあんまり深く背負いすぎていない。今まで通りしっかりプレーで見せていければ」と重圧を苦にはしない。「でもやっぱりワールドカップっていう大きい舞台にキャプテンで出られる時が来たら、すごく光栄ですし、頑張りたい」と目を輝かせた。

 また、自身の去就についても言及。所属クラブとの契約が2027年まで残っている中、移籍の可能性は「いや、まだ分かんないです」と笑顔で明言は避けた。

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