38歳・長友佑都 ラモス超え史上3位の日本代表年長出場 950日ぶり代表戦、魂のフル出場で中国破り2連勝に貢献

 前半、競り合う長友(手前)=共同
 中国に勝利し、サポーターの声援に応える長友
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 「東アジアE-1選手権、日本代表2-0中国代表」(12日、龍仁)

 2大会連続3度目の優勝を狙う男子の日本は中国を2-0で下し、2連勝とした。日本は第1戦から先発メンバー全員を入れ替え、DF長友佑都(38)=FC東京=が3バックの一角で先発し、2022年W杯カタール大会クロアチア戦以来、950日ぶりの代表戦出場を果たした。38歳303日での出場は、ラモス瑠偉を上回って日本代表史上3位の年長記録。日本はFW細谷真大(柏)とMF望月ヘンリー海輝(町田)が得点した。同じく2戦2勝の韓国と15日の最終第3戦で対戦する。

 長い間悔しさを押し殺してチームを裏から支え続けてきた大ベテランが、ついにピッチに立った。2022年W杯カタール大会のクロアチア戦以来、950日ぶりの日本代表戦となった長友が3バックの一角で先発し、フル出場。「日本を背負えるというのは、非常にうれしく思いながらプレーしていた」と久々の日の丸に実感を込めた。

 キャプテンマークを巻いた38歳の熱血男が、試合開始からフレッシュな日本代表を鼓舞し続けた。その思いに応えるように前半11分に23歳の細谷が技ありの先制ゴールを挙げれば、同17分には代表デビューの26歳GK早川が1対1の決定機を好セーブ。長友もゴール前で体を張ったシュートブロックを見せるなど、気迫を前面に押し出した。

 誰よりもこの瞬間を待っていた。北中米W杯最終予選では全活動に招集されながら、海外組の壁が高く全10試合でベンチ外。屈辱を味わった。日本代表で前人未到の5大会連続W杯出場を目指す長友にとって、“Jリーグ選抜”で挑む今大会は絶好のアピール機会。「全てを懸ける」と闘志を燃やして臨んだ。

 38歳303日での出場は、ラモス瑠偉を上回り日本代表史上3位の年長記録。そんな年齢でも、若手に負けるものかと必死に守り、無失点で終えた。森保監督は「0に抑えながらの勝利。選手の意識の高さが素晴らしかった」とたたえたが、長友は辛口評価。「まだまだ。精度、フィジカルレベルを上げないと。世界を見たら、もっとレベルの高い選手がいる」とさらなる高みを目指す。

 この日は5人がA代表デビュー。長友が常々口にする“日の丸を背負う誇り”をともにピッチで感じたはずだ。長友とともに日本代表はまだまだ進化を続けていく。

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