「W杯アジア最終予選、日本代表6-0インドネシア代表」(10日、パナソニックスタジアム吹田)
指揮官の期待に百点満点の回答だ。C組の最終第10戦が行われ、既に8大会連続8度目の本大会出場を決めている日本は6-0でインドネシアに圧勝した。新旧メンバーがガッチリと融合し6得点。森保一監督(56)は躍動したアピール組に「こんなに試合の中でトライしながらできることが増えるのかと感じさせてもらった」と目を細めた。ここ2試合影を潜めていた、最終予選での快進撃をホームでの最終戦で体現した。
先制点はまさに“融合”の象徴的場面だった。初招集のパリ五輪世代MF三戸が、代表通算42試合目の出場となるコアメンバーでリオ五輪世代鎌田への絶妙クロス。「練習からああいうクロスをしていた。いいデビュー戦だった」と三戸。3試合ぶりの得点で勢いに乗り、3-0の後半10分には今予選初出場のMF森下が代表初得点。収穫が多く出た。
一方で、指揮官は手放しにたたえるだけではなかった。史上最速でのW杯出場を決めたコアメンバーとの差を「現時点では大きい」と冷静に分析。この経験を糧に、さらなる成長を求めていく。
11日でW杯本大会まであと1年を迎える。「あっという間に開幕がやってくるんだろうと思っています」。ベスト8の壁突破、そして悲願のW杯優勝へやることはまだまだたくさんある。「一日一日、一回一回の活動を無駄にしないように確実に力を付けていきたい」。弾みをつけ、最高の景色までの青写真を描いた。