森保ジャパン まさかの最終予選初黒星 後半45分に痛恨失点 攻撃陣も5バック相手に2戦連続スコアレスと課題浮き彫り
「W杯アジア最終予選、オーストラリア代表1-0日本代表」(5日、パース)
米国とカナダ、メキシコで共催される2026年W杯北中米3カ国大会の最終予選で、すでに8大会連続の本戦出場を決めているC組首位の日本代表は、同2位のオーストラリアを相手に後半45分に先制点を許し、最終予選初黒星を喫した。6勝2分1敗の勝ち点20で10日のインドネシア戦(パナスタ)を迎えることとなった。
新たな“最強の日本代表”へ、生き残りへのアピール合戦が始まった。W杯本戦まで約1年。森保監督の「選手層の幅をより厚く強固に。さらなる成長につなげたい」という指針の下、若手を中心に招集した。
先発メンバーも3月のサウジアラビア戦からMF鎌田を除く10人の大幅入れかえを敢行。初招集組のMF平川と俵積田に加え、DF関根がA代表初先発を果たし、1年4カ月ぶりに代表復帰を果たしたMF佐野海もスタートメンバーに名を連ねた。すでに本戦出場が決まっているとはいえ、森保監督は新戦力発掘へ大きな決断を下した。
しかし、日本は5バックを敷いたオーストラリアの守備的布陣を崩しきれず。前半からボール保持率約7割と、主導権を握りながらもゴールネットを揺らせなかった。しかし、新戦力は果敢にアピール。左サイドから俵積田が仕掛けるシーンや、前半44分には平河がCKからの跳ね返りを狙ってチーム初の枠内シュートを放っていた。
後半は開始からDF町田に替えて瀬古を投入し、同18分にはMF久保と中村と主力を一気に投入したが、ゴールには結び付かず。すると後半45分に自陣のエリア内で折り返しのクロスをMFベヒッチにゴール右上にたたき込まれ、痛恨の先制点を許してしまった。その後も日本は追いつけず、初黒星を喫した。
最終予選は3月のサウジアラビア戦に続く2戦連続のスコアレス。サウジアラビア戦も5バックに苦戦しており、引いてくる相手を打開する決定力に課題を残した。




