「明治安田J1、神戸1-3C大阪」(6日、ノエビアスタジアム神戸)
わずかな歯車の狂いが、神戸らしさを失わせた。前半45分にFW宮代が2戦連続の先制弾をお見舞いしたが、直後の同47分に一瞬の隙を突かれたように同点弾を許すと、後半2失点で痛恨の逆転負け。細かいミスが重なり「少しずつジャブになって効いた」。吉田監督もDF酒井も反省の言葉は一緒だった。
堅守の神戸がリーグ戦で3失点を喫したのは昨年8月の川崎戦以来。試合前時点で、今季は先制すれば7戦無敗だったが、神話は一気に崩壊した。4月から4連勝中のチームに油断はなかったが、指揮官は「失点のシーンを見ても戻るところに戻ってなくて。やることをきっちりやるのは大事と感じた」と攻守の切り替えでのミスを悔やんだ。
目を覆いたくなる敗戦にも収穫はあった。23年8月19日の柏戦で長期離脱の負傷を負ったMF斉藤が626日ぶりにリーグ戦先発出場を果たした。中盤の底で奮闘したが、「監督がチャンスをくれた中で勝てなかったんで、それに尽きる。今まで以上を出さないと」と、レギュラー奪取に必死。不屈の精神でチームを勝たせるピースになる。