「ACLE・決勝、アルアハリ2-0川崎」(3日、ジッダ)
川崎はアルアハリ(サウジアラビア)に0-2で敗れ、初のアジア制覇はならなかった。日本勢は前回ACLの横浜Mに続く準優勝。立ち上がりは互角だったが、徐々に攻め込まれて前半に2点を失った。後半はボールを保持する時間が増えたものの、決定機は少なかった。
アルアハリはサウジアラビアの政府系ファンドが保有し、国家を挙げて強化してきたクラブの一つ。準々決勝以降が集中開催された地元で初優勝を飾った。大会は今回から刷新され、優勝賞金は1千万ドル(約14億5千万円)と大幅に増えた。川崎は準優勝の賞金400万ドル(約5億8千万円)を獲得。
チーム一丸で死闘を勝ち進んできたが、最後に力尽きた。桁違いの資金力で圧倒的な個をそろえるアルアハリの前に完敗。初優勝に一歩届かず、長谷部監督は「非常に残念。ベストを尽くしたが結果は得られなかった」と悔しがった。
“お金の話”が色濃く出た大会だった。準決勝では世界的スターFWロナウド擁するアルナスルを撃破。米経済誌フォーブス(電子版)によると、ロナウドの推定年俸は2億2千万ドル(当時のレートで約330億円)とされ、川崎の2023年トップチーム人件費(約33億円)の10倍に匹敵する額となる。そんな格上にも日本の強みである組織力が通用することを証明してみせた。
だが、逆に圧倒的な個は組織力を破壊するともいえる。決勝では針の穴を通すようなミドルシュートで先制されるなど、欧州で実績のある高額タレントの力を随所で見せつけられた。長谷部監督は「強化費にお金をかけることは、日本も実行していく段階に来ている」と現実を見据えた。
大会は今回から刷新され、優勝賞金は昨年度の400万ドルから1千万ドルと大幅増。伴って準優勝の賞金も増加し、川崎は出場給も含み総額約650万ドル(約9億4千万円)を得た。「勝ちたいなら少しでも投資して強くしていくことが大事」と指揮官。これらの運用法が今後の鍵を握ってくるだろう。