岡山“中国ダービー”制した 18歳・佐藤が殊勲の2戦連発「みんなと喜べて何倍もうれしい」
「明治安田J1、広島0-1岡山」(12日、エディオンピースウイング広島)
神戸が1-0で東京Vに完封勝利。2試合ぶりに白星を挙げた。福岡は2-1で横浜Mに逆転勝ちし、7試合負けなしで勝ち点19に伸ばして暫定首位に浮上。京都は川崎の2ゴールで湘南に2-0で快勝し、勝ち点18とした。岡山は1-0で広島を破り、初の連勝で勝ち点17。18歳の佐藤が得点した。広島は同17のまま。川崎は1-1で清水と引き分け、6試合負けなしで勝ち点17とした。鹿島は0-1でC大阪に敗れ、3連敗で同16。G大阪は2-0で名古屋を下した。
J1初昇格の岡山が「中国ダービー」と銘打たれた広島との対決を制した。殊勲のゴールを挙げたのは18歳の佐藤龍之介だった。初得点した2日のC大阪戦に続く、自身出場2試合連続ゴール。前回は敗れただけに「勝ってみんなと喜べて、何倍もうれしい」とはにかんだ。
後半11分から途中出場し、そのわずか2分後だった。ロングパスを受けたFWルカオが懸命にキープ。ゴール前まで運び、守備陣と競り合ってこぼれ球となった。佐藤は「走っていれば、ボールは転がってくるイメージがあった」と落ち着いて右足を振り抜いた。
今季、FC東京から育成型期限付きで加入し、今年のU-20(20歳以下)アジア・カップに出場したホープ。攻撃的なポジションを得意とするが、ウイングバックでの起用も「自分の特徴が出せるし、ネガティブなこともない。将来の幅も広がる」と頼もしく、この日も攻守で走り回った。
岡山にとって今季初めてアウェーでの勝利となり、初の連勝もマークした。勢いをもたらした若い力は「ファジアーノがJ1で戦えるクラブと示すためにも、本当にでかい勝利」と喜びを爆発させた。





