「明治安田Ｊ１、ＦＣ東京１－１柏」（１１日、国立競技場）

　ＦＣ東京－柏は１－１で引き分けた。柏は５試合負けなしで、ＦＣ東京は７試合勝ちなし。柏は０－１の後半終了間際にＦＷ木下康介が同点ゴールを奪った。

　土壇場の同点劇に国立の黄色いサポーターが沸いた。敗北がよぎった０－１の試合終了間際、途中出場の木下がゴール前で右足を伸ばして執念の同点ゴール。「（勝ち点）０と１で終わるのは全然違うので、大きかったと思う」。勝って暫定首位浮上とはならなかったが、貴重な勝ち点１を積み上げて首位の町田と同数に並んだ。

　開幕から好調の要因だったパスサッカーはこの日も健在で、前半からボールを保持して相手陣まで攻め込んだ。だが、ゴール前を固めて来る相手に苦戦し、前半のシュート数は２。最後の精度を欠く展開が続いた。

　「そこをどうやってこじ開けていくか、今後に向けて改善していくところ」と木下。自身が入った後半は味方にクロスを要求し続け、結果につなげた。上位進出へ、頼れる３０歳がチームを引っ張っていく。