J1神戸 大迫劇場!痛恨ドローも2発&幻“先制弾”「もうちょっと抗議して」ACLE5位転落に怒りも
「明治安田J1、名古屋2-2神戸」(22日、豊田スタジアム)
3連覇を目指す神戸はFW大迫勇也(34)が2得点したものの、名古屋と2-2で、開幕節に続いて引き分けた。町田は新加入のFW西村拓真(28)がゴールを挙げ、FC東京を1-0で下した。鹿島は東京Vに4-0と大勝し、鬼木達新監督(50)の下での初白星を手にした。3季ぶりJ1復帰の清水は新潟に2-0で快勝し、湘南はC大阪に2-1で競り勝ち、ともに開幕2連勝。横浜FCは岡山との昇格組対決を1-0で制して今季初勝利を挙げた。G大阪は福岡を2-1で退けた。
試合開始のホイッスルと同時に“大迫劇場”が始まった。キックオフから神戸は鋭く右に展開し、MF鍬先(くわさき)からのクロスに大迫が左肩から押し込んだ。前半1分に満たない速攻劇で、相手のゴールネットを揺らした。
しかし、幻に消えた。VARが介入し、左腕に当たったハンドの判定に覆り、ノーゴールに。大迫は「自分の感覚的には肩だったけど。腕と捉えられたなら仕方ない」とさばさばと振り返ったが、後半11分にFK弾で先制を許し、試合は後手に回った。
“半端ない”エースは、重い空気をあっさりと切り裂いた。同25分に右CKからDFトゥーレルが頭で合わせた球に滑り込んで同点弾を奪うと、5分後に2ゴール目を奪い、一時逆転に成功。1試合2発は、昨年9月の福岡戦以来だった。
ハットトリックに迫ったが、同40分にPKを許して引き分けた。リーグ3連覇を目指す王者が、開幕から2戦連続でドロー決着と白星が遠い。
試合が終わっても、この日の“大迫劇場”は終わらなかった。試合後の取材に応じ、自らアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)について言及。山東(中国)の棄権に伴い、神戸が3位から5位に転落したことについて、もの申した。
「Jリーグとクラブには、もうちょっと抗議してほしい。ここまでの試合は何だったんだ、という気持ちもある」と静かに怒りを表し「今後二度とないように、はっきりしてほしい」と力強く主張した。




