町田・黒田監督、Jリーグのファウル判定基準変更を歓迎「これからの日本にとって、すごくありがたいこと」
J1町田は14日、町田市内で開幕の広島戦(16日、町田GIONスタジアム)に向けた非公開練習を行った。練習後に取材に応じた黒田剛監督(54)は、先日、Jリーグの野々村チェアマンが、世界トップ水準を目指すため、今季から審判のファウル判定基準を上げていくことを示唆した件について言及。「すごくこれからの日本にとっては、ありがたいことだと思う」と歓迎した。
10日のJリーグ開幕イベントで野々村チェアマンは、Jリーグが世界トップ水準になることを目指すため、プレーの強度を上げていく必要があると指摘。コンタクトの強さ、深さを向上させるため、審判・選手にも判定基準の意識を引き上げることを求めていた。
同件については、日本代表の森保一監督、海外でプレー経験のある選手からも要望の声が上がっていた。黒田監督は「やっとね、そういう基準を明確に打ち出してきてくれたなという印象。これは森保さんも含めて、日本代表が、または世界に飛び立っていった選手たちがみんな口々に言ってたことなので。毎年のようにそういう選手たちが日本に帰ってきて発言をして、日本の課題だよねっていう話はもう何年も前から出てたことなので。それがやっと具現化されて、そういうものがきちんと実施されるという風に定義された。これから日本が世界に向かっていくためスタートだと思う」と私見を語った。
海外でプレー経験のあるDF中山雄太も「やっぱり日本のサッカーはきれいすぎると思っていた。いい試みなんじゃないかなと思う」などと歓迎する。判定基準の変更は強度・インテンシティが高く、球際に激しく寄せにいくスタイルの“町田のサッカー”にとっても追い風となるはずだ。黒田監督は「そういう基準になったんだということで、やっぱり思いっきりやらせてもらいたいと思う。そういうことを明確にしてくれたのは、すごくこれからの日本にとってはありがたいことだと思う」と話した。