Jリーグが「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を発表 悪質なものや犯罪行為に対しては「法的措置等も含め厳正に対応」

 Jリーグは3日、新たなシーズンの開幕を迎えるにあたり、選手、スタッフや関係者すべてに対する誹謗中傷等の違法不当な行為に対する考えを改めて表明し、同時にカスタマーハラスメントに関する基本方針を作成したと発表した。

 作成した「Jリーグ カスタマーハラスメントに対する基本方針」では、カスタマーハラスメント(カスハラ)を「お客様(ファンサポーターやサービスの提供を受ける者)または第三者(取引先等を含む)からの言動要求のうち、当該内容に妥当性を欠くもの、または妥当であっても当該要求を実現するための手段様態が社会通念上不相当なものであり、それによりスタッフの就業環境が害されるもの」と定義。「対象となる行為」として、以下の

・身体的、精神的な攻撃(暴行、傷害、脅迫、中傷、名誉毀損、侮辱、暴言)や威圧的な言動

・過剰な要求

・業務に支障を及ぼす行為(長時間拘束、複数回に亘る同一クレーム等)

・業務スペースへの立ち入り長時間の占拠

・差別的な言動

・プライバシー侵害行為

・スタッフ個人への攻撃や要求

・スタッフの個人情報等のSNSやインターネット等への投稿(写真、音声、映像の公開)

・SNSやインターネット上での誹謗中傷

・セクシャルハラスメント

・その他違法な行為と判断されるもの

を挙げ、前記の行為は「例示であり、これらに限られるものではありません」とした。

 カスハラが発生した場合は「スタッフを守るため毅然とした対応を行い、悪質なものや犯罪行為と判断した場合は、警察や弁護士等の外部専門家と連携し法的措置等も含め厳正に対応します」とし、スタッフに対してもカスハラに関する知識と対処方法の研修を実施。被害にあったスタッフのケアを最優先し、再発防止に取り組むとした。

 Jリーグでは近年、スタジアムの内外を問わず、選手審判やスタッフなどの関係者に対する誹謗中傷やリスペクトに欠ける悪意のある言動等が多く確認されているという。「私たちは、誰もが安心安全にサッカーに関わり、楽しめる環境を、ファンサポーター関係するすべてのみなさまとともに作り上げていきたいと考えております。何卒ご理解の上、引き続き熱いご声援をよろしくお願い申し上げます」と記した。

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