森保ジャパン出直し1勝 田中碧が電光石火弾 代表復帰いきなり!アジア杯外れた男が意地見せた

 前半、先制ゴールを決め歓喜の田中(17)らイレブン(撮影・開出牧)
 前半、先制ゴールを決める田中碧
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 「W杯アジア2次予選、日本代表1-0北朝鮮代表」(21日、国立競技場)

 B組第3戦が行われ、日本は試合開始早々のMF田中碧(25)=デュッセルドルフ=の得点により、北朝鮮に1-0で勝った。世界ランク18位の日本は3連勝で、同114位の北朝鮮は1勝2敗。日本は北朝鮮と通算9勝4分け7敗とし、26日にアウェーで再び対戦する。2次予選は4チームずつ9組に分かれて争われ、各組2位までが最終予選へ進む。

 屈辱からのリスタート-。北朝鮮との2連戦は、まずは日本がホームで、次の目標へ向けて貴重な勝利を手にした。

 冷たい北風が吹きすさぶスタジアムが熱く盛り上がったのは、開始早々の2分だ。田中のクロスを起点に、ゴール前の混戦からMF堂安が中央へ折り返し、最後は田中が冷静に右足で流し込み、先制点を奪った。

 「クロスを上げた後に、律(堂安)が中へ折り返してくれると思っていた。優しいパスが来たので後は決めるだけだった」と田中。1月のアジア杯で選外の悔しさを味わった男が、大事な一番で勝負強さを見せた。

 日本にとって決して簡単な戦いではなかった。故障の影響でMF三笘(ブライトン)とDF冨安(アーセナル)を招集できず、MF伊東(スタッド・ランス)も選外。そして、試合前日に森保監督が「コンディションがいい選手を起用するのが基本」と話し、クラブでの疲労が残るMF久保、遠藤は先発から外れた。

 それでも、後半は北朝鮮のカウンターを受ける場面もありながら、ピッチの選手が全力で1点を守り切った。田中は「勝つことは難しいと改めて感じた」と振り返り、勝利にも「次はアウェーで、より厳しい試合になる。まだまだできると思うし、やらないといけない」と気合を入れ直していた。

 アジア杯8強敗退からの再スタートを勝利で飾り「選手たちが全力でファイトしてくれた結果」と選手を称賛した森保監督。次は26日のアウェー戦へ。「今日の試合をしっかりと振り返り、一つ一つ前進していけるように最善の準備をしたい」。難敵を連破し、目標の場所をたぐり寄せる。

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