東京V、城福監督がJ1定着へ決意「われわれは戻ってはいけない」 J2でもがいたクラブ15年間の思い背負う

 16年ぶりにJ1で戦う東京Vの城福浩監督(62)が23日、非公開で行われた練習後に会見を開き、開幕戦の横浜M戦(25日、国立競技場)や今季への意気込みを語った。

 31年前のJリーグ開幕戦と同じ対戦カード。歴史が始まった試合の再戦に、日程が決まった時から注目度の高さを感じてきた。

 「ヴェルディの経てきた歴史はどのクラブにもない紆余(うよ)曲折が詰まっている。だからこそマリノスとの開幕戦の舞台を用意してくれたと思います。ここで良い試合ができれば、今後のJリーグへの価値に対しても影響を及ぼせる。それくらいの思いを持ってやりたい」。

 城福監督が就任したのは1年8カ月前だが、J2でもがき続けた15年間のクラブの思いも背負って戦うつもりだ。「降格した後にクラブが経験した苦しさを考えたら、絶対もとにもどりたくない思いがあると思う。J1、J2のカテゴリーだけでなくクラブの経営、あり方としてもわれわれは戻ってはいけない思いが強い」。”エレベータークラブ”にならず、J1定着へ一歩ずつ歩みを進めていく。

 苦しいときも支え続けたサポーターを今度は喜ばせる番だ。「現場は順風満帆ではないですから。そうじゃない時に背中を押してくれる存在に救われることがある。だからこそ、この15年のスパンで見ても、僕がやった1年半の時でも本当に苦しいときに背中を押してくれた存在があった。彼らを喜ばせてあげたいと思うし、一緒に喜び合いたい」。名門復活へ。新生ヴェルディの戦いが、いよいよ始まる。

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