「一緒に戦いたい」仲間熱望、本人残留希望も伊東純也の離脱決定 懸念されるチームの動揺 田嶋会長「今の選手たちはプロフェッショナル」

 日本サッカー協会は2日、開催中のアジアカップ(カタール)を戦う日本代表の伊東純也(30)=スタッド・ランス=について、離脱すると発表した。

 持ち越しとなっていた結論が正式決定した。伊東については1日夜、一部報道が原因でチームを離脱すると協会が発表したが、急きょ白紙に。2日午前、再び協会を中心に協議の末、結局、離脱が正式決定した。

 伊東を巡っては、1月31日付のデイリー新潮で、昨年6月、女性の同意なく性行為に及んだとして女性2人から刑事告訴されたと報じられた。一方で、伊東側も性加害はなかったとして虚偽告訴の疑いで大阪府警に告訴状を提出した。

 田嶋会長の説明によると、「選手たちの熱い思いのなかで、継続して戦いたい気持ちがあったと聞き、昨晩は一時的に延期した」と説明。仲間から離脱に異を唱える声が出たことから、慎重に協議を重ねていた。

 結局、専門家や弁護士とミーティングし、「代表を取り巻く環境が騒がしいことも考えられる。伊東選手のコンディションも考えてJFAとして総合的に考えた」と田嶋会長。現地では山本チームダイレクターから選手に説明しているという。

 結論が先延ばしとなると、本人は「しっかり調整したいという気持ちも持っていた」という。離脱の最終決定は本人、森保監督とも協議し、「納得して受け入れてくれた」とも説明した。

 懸念されるのは「一緒に戦いたい」と願った仲間のモチベーション。チームの動揺も否定できないが、田嶋会長は「これがどの程度、(チームに)影響したかは分からないが、今の選手たちはプロフェッショナル。しっかりと切り替えて明日の試合に臨んでくれると思う」と語った。

 日本代表の主力として活躍する伊東は22年W杯でも活躍。アジアカップの1次リーグでも全3試合に出場した。だが、1月31日に行われた決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦ではベンチ入りしたが、出番はなかった。

 伊東が所属するフランス1部、スタッド・ランスは1日、クラブの公式ホームページで「クラブが日本人ストライカーの人間性や振る舞いを問題視したことはない」とし「現段階では、クラブは選手との連帯を示す」と表明。さらに「クラブは疑惑を明らかにする具体的な証拠を待ち望んでおり、いかなる法的進展も注意深く見守る」と、冷静に対応していく姿勢を示している。

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