森保JAPAN 堂安→久保→上田3発8強 修正能力の高さ見せた久保「球際で負けなかった」

 後半、チーム2点目のゴールを決める久保(左)=共同
 前半、先制ゴールを決め、駆け出す堂安(共同)
 後半、チーム3点目のゴールを決め、駆け出す上田(9)=共同
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 「アジア杯・決勝トーナメント1回戦、日本代表3-1バーレーン代表」(31日、ドーハ)

 3大会ぶり5度目の優勝を目指す日本が、決勝トーナメント1回戦でバーレーンに3-1と快勝してベスト8入りを決めた。日本は前半32分に毎熊晟矢(26)=C大阪=のシュートがポストに当たってはね返ったところを、堂安律(25)=フライブルク=が左足で詰めて先制。後半4分には久保建英(22)=Rソシエダード=が追加点を奪った。バーレーンに1点を返されたものの、同27分に上田綺世(25)=フェイエノールト=が得点を決めて勝負を決定づけた。日本は中2日で3日の準々決勝に臨む。

 頼れる22歳が修正能力の高さを見せ、日本を9大会連続の8強入りに導いた。2点目のゴールを決めた久保は「非常にタフな試合だったが、球際のところで負けなかった。イラク戦と違って僕たちのチャンスの時間が増えて、そこに自分も貢献できた」と手応えを口にした。

 1-0の後半4分だ。相手陣内でボールを奪い、ペナルティーエリアの上田へパス。「ちょっとお見合いみたいになっちゃった」とタイミングが合わなかったが、こぼれたボールが相手DFに当たり久保の足元へ。振り向きざまに左足で冷静にゴール右隅に流し込んだ。自身も「オフサイド(の位置)って分かってました」と、一度はオフサイドと判定されたが、VARの結果、ゴールが認定。アジア杯初得点に「決まってよかったです」と振り返った。

 苦い敗戦を糧にした。1次リーグでのイラク戦では相手の高さや体の強さに苦しめられ、存在感を示せないまま後半16分に交代。不完全燃焼に終わりチームも1-2で敗れた。この日の相手バーレーンは、イラクとスタイルが似たチーム。リベンジの機会が訪れ、ビデオで戦術共有を行った。前日会見でも「問題ない」と自信をのぞかせた久保。積極的に仕かけ、攻撃陣を引っ張った。

 後半27分には上田が嫌なムードを払拭した。同18分にゴール前に浮いたボールを巡って、GK鈴木と上田が重なるミスからオウンゴールで失点。しかし、その後に豪快な右足シュートで相手GKの股間を抜いて、試合を決める今大会4ゴール目を決めた。「次につながるゴールが取れた」とミスを取り返す得点に納得の表情をみせた。

 3大会ぶりの優勝まであと3勝。森保監督は「目の前の一戦にベストを尽くす」と力を込めた。ギアを上げた日本が、アジアの頂点へ一歩ずつ進んでいく。

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