森保JAPAN 国際Aマッチ連勝10で止まった “因縁の地”でイラクに不覚 森保監督「反省を」24日インドネシア戦へ

 前半終了間際、イラクに2点目を決められた日本。中央はGK鈴木(共同)
 試合終了間際、ヘディングでゴールを決める遠藤(中央)=アルラヤン(共同)
 後半、指示を出す森保監督(中央)=アルラヤン(共同)
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 「アジア杯・1次リーグ、日本代表1-2イラク代表」(19日、アルラヤン)

 3大会ぶり5度目の優勝を目指す世界ランク17位の日本は、1次リーグD組第2戦で同63位のイラクに1-2で敗れ、1勝1敗で1次リーグ突破を持ち越した。前半に2失点し、後半ロスタイムにMF遠藤航(リバプール)のゴールで1点を返したものの、国際Aマッチの連勝は10で止まった。イラクとの対戦成績は7勝3分け4敗。24日の第3戦でインドネシアと当たる。2連勝のイラクは決勝トーナメント進出が決定した。

 カタールの地で、そしてイラク相手に喫した敗戦。森保監督は「厳しい結果になったことは反省をしなければいけない。結果だけに左右されず、成果と課題を次の試合に生かしたい」と振り返った。

 勝てば1次リーグ突破が決まる一戦は、まさかの幕開けとなる。前半5分に自陣右サイドからのクロスをGK鈴木がブロックも、こぼれ球を頭で合わされて先制点を献上。前半49分にも、再び右サイドを崩されて2点目を失った。

 国際Aマッチ10連勝中に全試合で複数得点を挙げた攻撃陣は、今大会初スタメンのMF久保をトップ下、南野を左サイドで起用したが、うまくかみ合わず。後半20分過ぎに5バックを敷いたイラクの守りを崩せなかった。

 カタールでのイラク戦。1993年のW杯最終予選でロスタイムに同点とされ、W杯初出場を逃した『ドーハの悲劇』が脳裏に浮かぶ。当時、選手としてピッチに立っていた森保監督は「自分の経験がよぎることは仕事の中ではない」と話していた。

 30年あまりの月日を経て、日本のサッカーは大きく成長。一方で各国からターゲットとされる難しさも生まれた。森保監督は「その中で相手の対策、モチベーションを打ち破っていけるものをアジアカップで培っていかないといけない」とした。

 主将の遠藤は「結果は受け入れるしかない。次はしっかり勝ち点3を取りにいく」とし、MF堂安は「ここで耐え切れるか。本当の強さが試される」と話す。本当の強さを証明するアジア制覇を目指し、1次リーグ突破を懸けた24日のインドネシア戦へ臨む。

 ◆カサス・イラク代表監督「完璧に近い試合ができた。選手たちを誇りに思う。イラクの人々にとって素晴らしい日になったが、あくまで1勝。この後はベトナム戦について考えないといけない」

 ◆アジア杯 1956年にスタートし、ほぼ4年に1回開催されている。優勝回数は日本の4回が最多で、イランとサウジアラビアの3回、韓国の2回と続く。今大会は1次リーグで24チームが6組に分かれ、各組2位までと3位のうち成績上位4チームがベスト16による決勝トーナメントに進む。

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