Ｊ１Ｇ大阪は１０日、大阪府吹田市内で横浜Ｍ戦（１２日、日産ス）に向け調整し、ダニエル・ポヤトス監督が取材に応じた。５月２８日、新潟戦（デンカＳ）以来８戦負けなし（７勝１分け）で１２位浮上。前回の黒星は５月２０日の横浜Ｍ戦（パナスタ）で王者に雪辱し、さらなる上位進出を目指す。

　前半戦は一時最下位に低迷したが、４連勝後、１分けはさみ３連勝。６日の川崎戦（等々力）では４－３で上位相手に打ち勝った。

　今季２度目の４連勝へ攻守に自信。「一体感を持った守備面が本当に成長した。ホームには負けない雰囲気がある。アウェーで同じ流れを作れるかが自分たちのチャレンジ」と監督は意気込んだ。

　指導者のキャリアでも経験がない程のチームの急成長。「プロセスが必要。考え方の変えていかないといけない。植え付けていく時間が必要だった。変わることに関して怖がるとこも含めて選手にはあった。積み重ねて、グンと突き抜けるところにきた。竹と同じ。節まではいけばグンと伸びていく。節までは時間がかかる」と、結果で手腕を証明した。

　ボールを保持し、攻守に試合を支配するサッカーはまだ道半ば。監督は「２、３年継続してチームを作り上げたい。タイトルを取るのは置いておいて、このクラブのプレースタイル、フィロソフィーを植え付けたい。毎年１～３位に戦えるチームなればいつかチャンピオンになれる」とキッパリ。竹のように高く、しなやかに、名門は復活する。