G大阪・宇佐美が涙 異例のサポーター直接叱咤 5連敗にも「絶対に見捨てないと言ってくれた」

 横浜Mに敗れ、肩を落とすG大阪イレブン
 前半、競り合う半田(左)と永戸
2枚

 「明治安田生命J1、G大阪0-2横浜M」(20日、パナソニックスタジアム吹田)

 最下位に沈むG大阪は25年ぶり5連敗を喫した。試合後のあいさつでは10分以上もゴール裏でサポーターから異例の叱咤(しった)激励を受けた。ダニエル・ポヤトス監督を始め、主将のFW宇佐美貴史、GK東口順昭ら選手全員が輪になり、神妙に聞き言った。

 「俺たちは見捨てないからな!!」との言葉に宇佐美は目を真っ赤。涙をぬぐった。最後はサポーターたちと握手、ハイタッチで逆襲への思いを共有した。

 同日はクラブに対し抗議の意味を込めガンバ大阪サポーター連合が応援ボイコットを表明。異様な雰囲気の中、試合は始まった。

 0-1の後半、宇佐美は後半途中出場したが逆に追加点を奪われた。見せ場も少なく完封負けを喫した。

 試合後、主将は「悔しいのみ。(サポーターは)後押ししてくれると言ってくれた。絶対に見捨てないと言ってくれた。自分たちにとってはありがたい言葉。心強い言葉をもらった」と語った。

 今季から率いるダニエル・ポヤトス監督の下、ボールを保持し攻守に支配するサッカーへの変革に取り組んでいる。だが結果がついてこない。わずか1勝で勝ち点7の最下位。17位の湘南とは勝ち点4差と開く。

 「難しい時間を脱しようとみんな頑張っている。なかなか結果がついてこない。全員のキャリアの中でも難しい時間を過ごしている。ああやって言ってくれる人もいる。あきらめることなくやり続けるのみ。原因がはっきり分かれば追求すればいいけど、そこが見えてこない。難しい状況と痛感する」と苦しい胸の内を明かした。

 主将として、責任も痛感。「先頭に立って、矢面に立つ覚悟はずっと言ってきた。チームがダメージになることから僕が守るというのは決めていること。そういう姿勢をしっかり示して、あきらめない」。泥沼の中、勝利を渇望した。

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