柏・細谷2戦連発 急死のOB工藤氏「19」受け継ぐパリ世代エース候補 敬意のパフォも

 「明治安田生命J1、柏1-1FC東京」(26日、三協フロンテア柏スタジアム)

 FC東京は2連勝を逃し、柏と1-1で引き分けた。新潟は太田、鈴木のゴールで広島に2-1で勝った。6季ぶりのJ1で今季初勝利を挙げ、勝ち点4。昨季3位の広島は同1のまま。

 パリ世代のエース候補が2戦連続得点でアピールだ。前半25分だ。マテウス・サビオのスルーパスに抜け出した柏FW細谷真大(21)が右足を振り抜き、GKの股の間を破る見事なシュートで先制点を奪った。

 「チャンスも少なかったので、本当に良い時間帯に決められた」と振り返り、GKの股抜きも「狙い通りだった」と笑顔。昨年10月に急死したOBの工藤壮人氏の背番号19を受け継いだ細谷は、胸のエンブレムにキスをする工藤氏のゴールパフォーマンスで故人に敬意を表す姿も見せた。

 視察した日本代表の森保監督も「攻撃をけん引する存在感があった」と高評価だ。「結果はアピールできたが、もっと高めていかないと」と細谷。五輪代表だけでなくA代表定着も、虎視眈々(たんたん)と狙っていく。

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