昨季Ｊ１王者の横浜Ｍと天皇杯覇者のＪ２甲府が対戦する、富士フイルム・スーパーカップは１１日に東京・国立競技場で開催される。１０日はオンラインで前日会見が開かれ、甲府の主将を務めるＤＦ須貝英大（２４）はＪ１王者を倒しての下克上達成を誓った。横浜Ｍは６度目の挑戦で今大会の初タイトルを目指す。

　グラウンドを覆った雪で、前日練習は「思っていたことすべてはできなかった」と甲府の篠田監督。それでも「選手は緊張感と高揚感を持ってトレーニングを行えていた」と手応えを感じ取っていた。

　昨年の天皇杯は鹿島などＪ１勢を撃破。決勝は広島をＰＫ戦の末に破り、Ｊ２勢として史上２度目の優勝を飾った。そして横浜Ｍを退ければ史上最大の下克上は完遂する。

　須貝は「やっぱり、たまたま（天皇杯を）勝ったっていうふうに思われたくない。Ｊ１だけじゃなく、Ｊ２もレベルが高いことを証明したい」と堂々と宣言。昨年１１月に就任した篠田監督も、若手を中心に新戦力を加えたチームに「まだ完璧ではない部分もたくさんあるが、選手たちは非常に前向きにチャレンジしてくれている」と期待をかけた。

　「サッカーはやってみないと分からない」と須貝。「周りは絶対にマリノスさんが勝つと思っているだろうが、天皇杯ではそれを覆してきた」と臆することなく、タイトル奪取を目指す。