Ｊ１横浜ＦＣの宮崎キャンプに参加している元日本代表ＦＷ三浦知良（５５）が１１日、練習後に取材に応じ、「もう少しでちゃんとした報告ができる」と自身の去就について語った。

　カズはポルトガル２部のオリベイレンセから期限付きでのオファーを受けており、「前向きに考えている」と海外挑戦の意向を明かした。毎年自身の背番号「１１」にちなみ、１月１１日午前１１時１１分に契約更新などを発表してきたが、この日は「間に合わなかった」と正式発表とはならなかった。

　カズの保有元の横浜ＦＣを擁するＯＮＯＤＥＲＡ　ＧＲＯＵＰはオリベイレンセの経営権を昨年１１月に取得。今後連携を深めていく方針で、カズの移籍が実現すればその橋渡しにもなる。

　昨年末にはポルトガルに渡り、オリベイレンセの施設など環境面をチェック済み。Ｊ３昇格を決めたＦＣ大阪なども２年連続でカズにオファーを出していたが、５６歳となるプロ３８年目でブラジル、イタリア、クロアチア、オーストラリアに続き自身５カ国目となる海外挑戦に前向きだ。

　現在カズは８日から始まった横浜ＦＣの宮崎キャンプに参加している。フルメニューをこなしており「だいぶハードなトレーニングをしていたので少し疲れていますね」と話しつつ、「強度の高いトレーニングに参加できるのはうれしく思う」と充実感を漂わせた。