J1G大阪の来季監督候補にJ2徳島のダニエル・ポヤトス監督(44)が挙がっていることが10日、分かった。今後正式オファーに発展し、交渉が合意に達すれば、クラブ初となるスペイン人指揮官が誕生する。今季途中から就任し、J1残留に尽力した松田浩監督(62)は退任する。
ポヤトス監督は2021年に当時J1だった徳島の監督に就任。1年目の昨季は新型コロナウイルスによる入国制限で合流が遅れた影響もあり、17位でJ2降格となった。J1復帰を目指した今季は多くの主力を引き抜かれ、得点力不足にも苦しんだが、リーグ最少タイの35失点と守備は安定。終盤は19戦無敗という驚異的な追い上げで順位を上げたが、最終節に敗れ、8位でJ1参入プレーオフには届かなかった。クラブはポヤトス監督に対し、シーズン中から残留要請を行っているが、合意には至っていないという。
今季は攻撃的スタイルを模索したG大阪だったが、J2降格圏内に低迷したことで片野坂知宏監督を解任。コーチから昇格した松田監督が堅守を構築してJ1残留に導いたが、2年連続で2桁順位に沈んだ。スペイン・バルセロナ出身で、ボールを保持しながら攻守に試合を支配することを目指すポヤトス監督を招へいし、来季へ立て直しを図る。