野々村チェアマン FC大阪をヒアリング J参入後は花園ラグビー場で8割以上開催へ

 大阪から3番目のJリーグ入りを目指す日本フットボールリーグ(JFL)のFC大阪とホームタウンの東大阪市が26日、Jリーグ・野々村芳和チェアマン(50)のヒアリングを受けた。FC大阪の近藤祐輔社長(36)はJ3参入後は花園ラグビー場第1グラウンドでホームゲームの8割以上を開催する方向性を示した。

 ヒアリングは来季J3入会の可能性があるクラブが対象となる。終了後にオンライン取材に応じた野々村チェアマンは「市長、サッカー協会会長からいろいろなコメントをいただき、協力体制は万全と感じ取ることができた。東大阪市は日本で一番中小企業が集結している街。日本の大きな企業を支えているような企業がたくさんある。元々この街には自分たちが何かを支えているというマインドがあって、FC大阪もそのマインドに支えられている。サッカー界にも旋風を巻き起こしてくれる下地は十分あるんじゃないかなと感じた」と評価した。

 FC大阪は25日のJリーグ理事会において、Jリーグへの入会を条件付きで承認された。悲願達成へ、条件となる審査項目は次の4点。

 【1】JFLのリーグ戦におけるホームゲームの1試合平均入場者数が2000人を超えており、かつ、3000人に到達することを目指して努力していると認められること。

 【2】年間事業収入が1・5億円以上になると、合理的に見込まれること。

 【3】入会直前年度の期末決算において、債務超過ではないことが合理的に見込まれること。

 【4】JFLのリーグ戦における最終順位が4位以内であり、かつ、JFLに属する百年構想クラブのうち、上位2クラブに入っていること。

 4試合を残して、FC大阪は2位につけており、早ければ30日の次節・ヴェルスパ大分戦(大分中津)で【4】の順位要件はクリアする。残すは【1】の観客動員だが、残りホームゲーム2試合で5819人が必要。そのために11月20日の最終節・MIOびわこ滋賀戦の会場を花園第1Gに変更した。東大阪市の野田義和市長(65)は「FC大阪さんは1万6000人を超えると言っている。花園をとにかく多くの市民、サッカーファンで埋め尽くしてJリーグ誕生を目の前で祝いたい」と期待した。

 今季は豊中市の服部緑地陸上競技場でも多くの試合を開催したが、J3参入後は東大阪での開催が中心となる。近藤社長は「基本的には花園第1ラグビー場を8割以上の開催ということを市の協力をいただいたり、いろいろな方の協力で進めています」と話した。

 Jリーグの基準を満たすための花園第2グラウンドの改修についても言及。「ボーリング調査まで進めていて、基本設計の手前で止まっている。市や設計会社も含めて協議している最中。高校ラグビーが始まるので、進捗は来年の1月以降」と説明した。

 ラグビーの街としても知られる東大阪での挑戦が始まる。近藤社長は土曜日はサッカー、日曜日はラグビーなど、共存が可能と強調した。野々村チェアマンも「フットボールという視点で日本の成功例を作り上げるエリアでもあるとも感じる。そういう観点からも期待したい」と語った。

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