J2降格危機のG大阪 MF山本理仁 次節横浜M戦でJ1初先発の可能性浮上
J1G大阪のMF山本理仁(20)が4日、リーグ横浜M戦(8日・日産ス)でのJ1初先発へ意欲を見せた。17位とJ2降格危機にあるが、「絶対に落ちてはいけない」と残り3試合での巻き返しを誓った。
パリ五輪世代の司令塔としても期待される山本理は今夏、J2東京Vから完全移籍でJ1初挑戦。しかし、加入時のメディカルチェックで内側楔状(けつじょう)骨骨折が判明した。東京V時代の7月3日・琉球戦で受傷したもので、いきなりの離脱を余儀なくされた。
獲得を希望してくれた片野坂知宏前監督は、山本理がリハビリ期間に成績不振で解任。「片さんに誘われて来たのに、力になれなくて申し訳なかった」。2日の柏戦で後半38分からの途中出場で復帰。ようやく移籍後初出場を果たし、J1デビューも飾った。
17位で自動降格圏に沈むG大阪は、残り3試合で勝ち点を積み上げるしかない。次節は首位の横浜M戦。MF斉藤未月が累積警告で出場停止となるだけに先発の可能性も高まる。「もちろんスタメンで出たいですけど、スタメンでなくても何かひとつでもチームにプラスになることをしていきたい」と話した。
東京V下部組織時代からのチームメートであるMF藤田譲瑠チマだけでなく、東京Vユースの先輩であるDF畠中槙之輔、渡辺皓太ら意識する相手は多い。「チームもそうですけど、個人的にも負けられない。勝って試合後に気持ち良く話をしたい」と話す。
残り3試合、J1残留だけを目指す。「残留するという気持ちは人一倍強い。予期せぬけがで、何もできずにもどかしさがあった。絶対に(J2に)落ちてはいけない。100%の力でやるしかない」と決意を示した。