J1京都 稲盛名誉会長に黙とう チョウ監督「魂が薄れてしまっては京都サンガではない」

 取材に応じる京都・チョウ貴裁監督
 練習前、稲盛名誉会長について選手に話をする京都・伊藤社長(手前)
 練習開始前に稲盛名誉会長へ黙とうをささげたJ1京都の選手・スタッフ
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 J1京都は31日、京セラ創業者(京セラ株式会社名誉会長)でクラブの名誉会長でもあった稲盛和夫氏が24日に90歳で死去したことを受け、城陽市のサンガタウンで行われた練習前に選手・スタッフが黙とうをささげた。喪章をつけて臨む次戦・神戸戦(3日・サンガS)で、追悼の勝利を届けることを誓い合った。

 30日午後に稲盛名誉会長が死去したことが発表されてから初めての練習。午前8時30分の開始を前に、伊藤雅章社長(64)が選手を集めて名誉会長がクラブに対して注いだ情熱について話をした。その後、チョウ貴裁監督(53)の呼びかけで全員がセンターサークルで輪となり、哀悼の意を込め、30秒間の黙とうをささげた。

 稲盛会長は京都にJリーグクラブを求める市民の声に応じ、1994年に自らが会長となって運営会社を設立。96年にJリーグ入会を果たし、京セラはメインスポンサーとして今日までクラブを支援してきた。近年は自宅療養生活が続き、会場観戦する機会はなくなっていたが、かつては西京極陸上競技場でのホームゲームやサンガタウンでの練習にも頻繁に足を運び、チームを激励してきた。

 チョウ監督は「『チャレンジなくして成功なし』や『利他の心』というものはサッカー人だけではなく、人として真ん中にある大事なものだと思って僕もに大切してきたつもりですし、そういう精神をお持ちの方だからこそ、京都の経済界が盛り上がってこの京都サンガができる後押しになった」と感謝の意を示す。そして「創設者の理念というのはここに残された人間は忘れてはいけない。たまたま僕が監督をやっていますけれど、稲盛さんがお亡くなりになったからといって、そういう理念や魂が薄れてしまっては京都サンガではない。そこを選手たちにもしっかり話をしました」と自らの判断で練習前に黙とうをささげた。

 京都出身のチョウ監督は日立(現J1柏)、浦和、神戸で選手生活を送ってきた。「僕が小さい時には京都にプロチームができるなんていうことは微塵も思わなかった。チームを作ってもらい、スタジアムができて、今J1でプレーできている。リスペクトの一言でしかない」と名誉会長の功績について語る。そのJ1に残留する思いは一層強くなった。

 現在勝ち点26で14位の京都。7月2日の札幌戦(サンガS)の2-1での勝利を最後に、6試合(3分け3敗)勝利がない。勝ち点24で17位の神戸との一戦は残留争いを語る上で大きな意味を持つ。結果次第では自動降格圏へ転落する可能性もある。「稲盛さんの精神を良い意味で引き継いで、つないで生かしていかないといけない。6試合勝てていない中で、その勝利を稲盛さんに、そしてご家族の方にささげられるように頑張りたい」。チーム一丸となり、7戦ぶりの勝利を追悼星とする。

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