J1鹿島が岩政大樹新監督の就任発表「サポーター、クラブを救いたい。鹿島が鹿島であるために」

 J1鹿島は8日、元日本代表DFでクラブOBの岩政大樹コーチ(40)が新監督に就任すると発表した。14日の福岡戦(カシマ)から指揮を執る。

 岩政新監督はクラブを通じて「鹿島アントラーズの監督という仕事は、確かに私の心に志していた未来でしたが、まさかこれほど早くとは想像もしていませんでした。不安や恐れがないかと言ったら、それは嘘になります。ただ、今この状況で、自分にしかできないことがあるとも感じています。そして何より、うちの誇れる選手たち、サポーター、そしてクラブを救いたい。輝かせたい。そう心が傾いたら、悩むことは何も無くなりました。アントラーズは勝たなければならないクラブです。今年も残るすべての試合に勝ち、タイトル獲得を全力で目指していきます。同時に、今鹿島に求められているのは”新しい鹿島”を創り上げることです。そのために、伝統ある『これまでの鹿島』を正しく定義し、新しい時代の『これからの鹿島』を選手たちと一緒に、そして皆さんと一緒に、手探りで見つけ出していきたいと思っています。鹿島が鹿島であるために。カシマがカシマであるために」と所信表明した。

 山口県出身の岩政氏は現役時代に鹿島や岡山などでプレー。日本代表として国際Aマッチ8試合に出場し、2010年W杯南アフリカ大会メンバーにも名を連ねた。引退後は東大コーチや上武大監督を務め、今季から鹿島のコーチに就任。バイラー前監督が新型コロナウイルスの水際対策で来日が遅れていたシーズン序盤に代行監督を務め、開幕から3勝1敗で乗り切った。

 クラブは7日にレネ・バイラー氏(48)の解任を発表した。バイラー氏はクラブ初の欧州出身監督として今季から就任し、一時は首位に浮上したが、直近5試合で3分け2敗と低迷。6季ぶりの優勝が厳しい状況となっていた。クラブは「今後の方向性について協議した結果」と理由を説明していた。

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