森保J逆転V 韓国圧倒初タイトルでW杯へ弾み 指揮官「ベスト8成し遂げたい」

 「東アジアE-1選手権、日本3-0韓国」(27日、豊田スタジアム)

 日本は韓国に3-0で快勝し、2勝1分けの勝ち点7で4大会ぶり2度目の優勝を果たした。後半にMF相馬勇紀(25)=名古屋=が先制し、DF佐々木翔(32)=広島、FW町野修斗(22)=湘南=が加点した。対戦成績は日本の15勝23分け40敗となった。女子とそろっての大会制覇は初めて。

 主将のDF谷口が高々と優勝杯を掲げた表彰式で、森保監督は集団の右端から控えめに、しかし誇らしげに選手たちへ拍手を送った。13年以来4大会ぶり2度目の優勝を果たし、「選手たちが自分たちの価値を示す、価値を上げるという目的、みんなが日本サッカーの価値を上げようと志してくれた。選手たちが本当によくやってくれた」とねぎらった。

 通算78度目の日韓戦には国内組の意地や誇りが凝縮されていた。大会は客足が鈍く、谷口は「国内組だから期待されていない雰囲気も確かに少し感じる」と認めつつ「でも、素晴らしい選手がいると証明したかった」と力を込めた。言葉通り、序盤から鋭い出足で臆せず球際に挑んだ。

 試合を決めたのは韓国に敗れて優勝を逃した19年大会の悔しさを知る選手たちだった。後半4分に相馬が先制点を決めると、同19分には佐々木が追加点を挙げた。森保監督は岡田武史氏、ザッケローニ氏に続き、韓国に2連勝した3人目の代表監督となり、自身初のタイトルも手にした。

 W杯カタール大会前の国内最終戦を制し、本大会へ弾みをつけた。指揮官は「魂を込めて戦って、ベスト8を成し遂げたい」と叫んだ。前回優勝した13年大会からは柿谷(名古屋)大迫(神戸)らがW杯ブラジル大会に食い込んだ。今大会に招集された国内組の大半にとって、カタール大会は想像以上に“狭き門”かもしれない。それでも、彼らがピッチに残した足跡は確かなもので、決して色あせることはない。

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