Ｊリーグは１０日、「２０２２Ｊリーグシャレン！アウォーズ」をオンラインで開催し、「パブリック賞」にＪ１神戸がノエビアスタジアム神戸で実施した「神戸市新型コロナワクチン接種会場の運営協力活動」などが選ばれた。

　「シャレン！アウォーズ」は全５８クラブのホームタウン・社会連携（シャレン！）活動の中から、特に社会に幅広く共有したい活動を表彰するもので、今年で３回目を迎えた。「パブリック賞」は国や自治体が掲げる政策を活用し、地域の課題解決に向けて、多様なステークホルダーと連携し、持続可能な活動となる取り組みに与えられる。

　Ｊ１神戸は昨年５月、神戸市に対してノエビアスタジアム神戸を新型コロナウイルスのワクチン接種会場として提供することを打診した。楽天グループなど「産学官」計１９者が連携し、約７か月間に渡って会場運営を実施。累計３６万７１３５回、約１８万人の市民がスタジアムに来場した。新型コロナという有事にスタジアムを最大限活用したことは、国内外から大きく注目される結果となった。

　Ｊ１神戸の徳山大樹社長は「こういった形で表彰されることをうれしく思う。未曾有の災害と言っていい新型コロナウイルスという社会課題に対して、協働者と力を合わせることによって、たくさんの神戸市民の方に迅速かつ安全なワクチン接種の機会を提供できたことは大変うれしく思っている。引き続きヴィッセル神戸は地域の皆さんに喜んでいただけるような活動を心がけていきたい」と喜びを語った。

　各賞は以下の通り

　▽ソーシャルチャレンジャー賞　「ゴミで繋ぐ未来へのパス、グルージャごみゼロＰＪ」＝盛岡、「ＦＣ琉球県産品＆子ども応援プロジェクト」＝琉球

　▽パブリック賞　「スタジアムトイレに生理用品の設置と生理への理解」＝松本、「神戸市新型コロナワクチン接種会場の運営協力活動」＝神戸

　▽メディア賞　「Ｂｅ　ｓｕｐｐｏｒｔｅｒｓ！サポーターになろう！」＝富山、「サッカーだけじゃない、地域で共創する夜のスタジアム」＝鳥取