J1川崎 MF脇坂が今季初ゴール ACL敗退からの再出発「悔しい気持ちぶつけられた」
「明治安田生命J1、清水0-2川崎」(7日、IAIスタジアム日本平)
1試合消化が少ない2位川崎は清水を2-0で下し、広島に0-3で完敗した首位鹿島に勝ち点2差に迫った。
再出発の一戦で川崎が地力を証明した。アジア・チャンピオンズリーグ敗退後、初のリーグ戦。DF山根は「何としても勝たないといけない」と仕切り直しのピッチに立った。
チームの思いを体現したのはMF脇坂泰斗(26)だった。前半14分にMF家長との連係で今季初ゴールとなる先制点を決めると、同32分には追加点をアシストした。全得点を演出した背番号14は「悔しい気持ちをぶつけられた」と勝利をかみしめ、鬼木監督も「得点に絡むプレーを求めている。しっかり結果を残してくれた」とたたえた。
悲願のアジア制覇を逃し、1日夜に失意の帰国。山根は「自分たちのサッカーを見つめ直してきた」と振り返った。待機期間の4日まで千葉市内で調整し、川崎に戻った直後に清水へ遠征。体の負担に加え「メンタルの疲弊もあった」(家長)が、2つの得点シーンは原点に立ち返ったような鮮やかさだった。
1試合消化の多い首位鹿島が敗れ、勝ち点差2に肉薄した。脇坂はリーグ3連覇を含めた「国内タイトルを全て取る」と意欲をかき立てた。Jの王者が再び歩み始めた。




