神戸 ACL初戦は2-1勝利 J1最下位&イニエスタ不在の不安も白星発進
「ACL・1次リーグ、神戸2-1傑志」(19日、ブリラム)
J組の神戸が初戦となる傑志戦(香港)に2-1で勝ち、白星発進した。今季J1で4分け6敗と開幕10戦未勝利で最下位に低迷する神戸は3月15日のACLプレーオフ・メルボルンV(オーストラリア)戦以来、今季公式戦12戦目で2勝目。主将の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)がコンディション不良で遠征に帯同していない中で、前半15分にMF郷家友太(22)が先制点を決めた。2戦目は25日にチェンライ(タイ)と対戦する。
白星発進でまずはひと安心といったところか。大黒柱のイニエスタ不在、今季J1で開幕10戦未勝利など不安渦巻くまま戦いの舞台をアジアに移した神戸が初戦をクリアした。
前半15分に先制に成功する。左サイドからのボージャンのクロスに飛び込んだ大迫は触れなかったが、この動きに影響されて相手GKがボールをこぼす。詰めた郷家が左足で押し込んだ。
その後はなかなか追加点を奪えなかったが、途中出場の2人が仕事をする。後半40分に汰木の突破から最後は井上がゴールを決めた。後半ロスタイムに1点返されたが、逃げ切った。
8日に就任したロティーナ監督は初陣となった10日のC大阪戦から先発5人を変更。準備期間わずか2日だったC大阪戦は0-1で敗れたが、ACLの遠征を活用して定評のある守備構築にも着手。「準備期間が長くなり良い時間となった」。上海海港(中国)の出場辞退により初戦がずれ込んだことで、定評のある守備構築も進みつつある。
「アジアNo.1クラブ」を掲げる神戸は20年にACLに初出場。2年前もリーグ戦5連敗中という期待の薄い状況での参戦だったが、4強進出と貢献した。似たような苦境の中、2年前届かなかったアジアの頂点を目指す。



